 1999年早春、そろそろ通勤用の小さな車に乗り換えようかな〜と思っていた頃、何気なしに雑誌をめくっていたら、一枚の写真に目が釘付けになりました。そこには片田舎のバス停に佇む、若草色の不思議な形の車が写っていました。 |
| 実はそれまで、New Beetleなる車が存在していたこと、すでにアメリカで大ブレークしていたこと、この年の秋に日本への正規輸入がようやく決まったこと、など全く知りませんでした。とにかく、その一枚の写真に写った見たこともない不思議な魅力的な車、New Beetleに心を奪われてしまったのでした。それからというもの、雑誌やインターネットで情報を集め始め、いつのまにか、この車に乗っている自分しか考えられなくなり、思いは募るばかりでした。
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| そんな思いで頭が一杯の状態で、くたびれ始めた愛車に愚痴をこぼしながら、ドライブしていた時です。な、なんと、雑誌で見たのと全く同じ、あの若草色（正式にはサイバーグリーンメタリックという色だということも後で知りました）のNew Beetleが停まっているではありませんか！ |
| 聞けば、自動車輸入業者がデモ用に、1週間前に取り寄せたばかりとか。とにかく見るだけでええから、いや、ちょっと中も見てええかな？せっかくやから、その辺を少し運転させて！と、出会いからわずか10分で、私の中ではもうすでに自分の車になっていたのでした。そのまま乗って帰ろうとする私は、「兄ちゃん、ちょ、ちょっと待って〜な。」とのお店のオヤジさんの大声で、ようやく我に帰ったのでした。 |
 必ず購入するから、それまで誰にも売らんといて、触らせんといて！（笑）と何度も念を押してから10日後、1999年4月23日、ピカピカに光る、サイバーグリーンメタリックのNew Beetleが我が家にやって来たのでした。 |
| 人生最高額で最良の衝動買いでした（笑）そして、その日から、家族の一員となったNew Beetleをめぐる素敵な生活が始まったのでした。 |
